正常(Normal)・異常(Abnormal)


 私たちの物の見方には、正常と異常という考え方があり、正常が良くて、異常は悪いことになっている。でも本当にそうなのだろうか。正常とは自分にとってプラスのことで、異常はマイナスのことになっていないか。自分自身の心のメガネや物差しでしか計らないから間違いは起こる。自分自身が決めている正常・異常なのだ。

 あまり適切ではないが。たんに数の多いものが、ただ数が多いだけで、正常と呼ばれることがある。たとえば左利きと右利きがそうだ。日本人には右利きが多い。だからといって右利きが正常、左利きは異常とされたのではかわいそうだ。

 仏教では「 如実知見 」(あるがままにものを見ること)といい。自分のまわりのまのをあるがままに見ることができれば、そのとき我々は仏教の悟りを得ているわけである。だが、容易なことではない。腹が立ったり、怒鳴りたい時もある。けれども、怒鳴ったあとで仏さまのメガネを心に掛けていただきたい。一日に一度でいい、十分間でもいいから、仏さまのメガネを心に掛けていただきたい。すると仏さまならどう思っておられるだろうなぁ・・・・・・・といったことに気づく。気づいた時に世界はちがって見える。私たちは仏さまのメガネにだんだんに慣れて行けばよい。きっと慣れて行けるはずだ。

 それが仏教的生き方である。あせらない、あせらない!!!



 
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